3Dプリンターで紐靴作ってみた
3Dプリンターでヒール付きの紐靴を出力します。
今度こそ、出力したらそのまま外に履いていける靴を目指します。
前回、3Dプリンターでパンプスを作製した際の記事はこちらです。
3dprinter-shoemaking.hatenablog.com
作り方はパンプスを作ったときとほとんど同じなので、今回はひたすら完成品の3Dモデルと写真を貼ります。
履いてみるとこんな感じです。
足の動きに合わせてちゃんと曲がります。
前回の反省を活かして靴底を厚くしたおかげで、足の裏の痛みはなくなりました。
これなら外を歩けそうです。
しばらく実際に外を歩いてみて、使用感を確認したいと思います。
金属3Dプリントでレザークラフト用工具を作ってみた
お世話になっている靴職人の方から、3Dプリンタで ウィール を作れないか?というお話をいただきました。
ウィールは靴作りやレザークラフト用の工具で、このようなものだそうです。
出展: https://aucfree.com/items/m302970703#
今回は、初の金属3Dプリントでウィール作りに挑戦します。
3Dモデル作成
回転する刻印の部分のみ3Dプリンタで作成し、柄は別途用意して組み立てます。
前述の靴職人の方の作品で、犬をモチーフにした靴が印象的だったので、大小の肉球が並んだデザインにしてみました。
直径15mm、幅5mmの円筒の土台に、高さ1.5mmの刻印を配置しています。
刻印の一番細い部分は幅0.6mmです。
金属3Dプリンタでどれくらい細かな造形ができるのか楽しみです。
プリントアウト
こちらがプリントアウトされたパーツです。
材質はチタンです。
細かい部分までしっかり造形されています。
完成品
柄を取り付けたら完成です。
寸法の設計が甘く、回転させると少しガタつきます・・・
まとめ
革に軽く押し付けて刻印してみるとこんな感じです。
本来は加熱して使用するらしいので、実際に使っていただいて、不具合がないか確認したいと思います。
3Dプリンターでパンプス作ってみた
今回は、3Dプリンターでパンプスを出力します。
出力したら、そのまま外に履いていける靴を目指します。
パンプスの3Dモデル作り
足の形状に合わせて、パンプスの3Dモデルを作っていきます。
今回は、私の足に合わせて調整済みの木型3Dモデルを基に、パンプスの3Dモデルを作成します。
木型の3Dモデルの作り方はこちらの記事と同じです。
3dprinter-shoemaking.hatenablog.com
こちらが今回使用する木型の3Dモデルです。
まずは、足が入る部分を作成します。
木型の3Dモデルに、外側方向へ厚みを付けます。
適当なラインで木型の上の部分を切り取ります。
次に、靴底を作ります。
木型の3Dモデルから靴底の部分だけを切り出し、これを基にヒールを作ります。
通常、靴にはシャンクという靴底を支えるための金属が入っていますが、今回は3Dプリンタで出力してそのまま履ける靴を目指しているため、そのような加工ができません。
TPUのような柔らかい素材でも体重を支えられるよう、今回は土踏まずの部分も接地しているウェッジソールにしました。
最後に、足が入る部分と靴底を組み合わせて、パンプスの3Dモデルの完成です。
こちらが完成した3Dモデルです。
ウェッジソールパンプス / Wedge sole pumps by vignette_clarity on Sketchfab
パンプスのプリントアウト
早速、黒のTPUでプリントアウトしました。
プリント時間は片足で10時間ほどです。
ちゃんと履けました。
体重をかけても靴底が変形することはなく、しっかり体重を支えられています。
足に合わせて曲がり、かかとが脱げません。
ただ、つま先部分の靴底が薄すぎて、床の感触がダイレクトに伝わってきます。
このままでは小石を踏んだだけでも足が痛くなりそうなので、もう少し厚みを付けないと、外で履くのは厳しそうです。
3Dプリンターで出力して、そのまま外に履いていける靴は不可能ではなさそう、という感触が得られました。
改良を加えて、また挑戦します。
3Dモデルから作った型紙でピカチュウのぬいぐるみを作ってみた
今回は少し靴から離れて、ピカチュウのぬいぐるみを作ります。
と言っても、靴と全く無関係というわけではなく、
3Dモデル→2次元に展開(型紙)→3次元に再構成(ぬいぐるみ)
という一連の流れの実験です。
ぬいぐるみができるのであれば、靴やその他の衣類の型紙も、3Dモデルから作ることができるはずです。
3Dモデルを2次元に展開する際には、3Dソフト(ここではblenderを使用)の「UV展開」という機能を使用します。
使用するピカチュウの3Dモデル
こちらの3Dモデルを使わせていただきます。(かわいい)
型紙作り
左右対称に作るので、左半分を削除します。
次に、立体のピカチュウを平面図に展開するための「切れ目」を入れていきます。
「切れ目」を入れたい点を選択したら、「Edges」メニュー(Ctrl + E)の中の「Mark seam」を選択します。
変が赤く変われば「切れ目」が入っている証拠です。
こんな感じに分割してみました。
次に、展開図を作ります。
すべての点を選択した状態で、「Mesh」→「UV unwrap」→「Unwrap」を選択します。
何も変化が起きていないように見えますが、画面を「UV Image/Editor」に切り変えると、このような展開図ができています。
展開図の配置を部位ごとに並べ替えたら、「UVs」→「Export UV layout」で展開図を画像として保存します。
作りたいサイズに拡大・縮小してプリントアウトします。
パーツごとに切り抜きます。
フェルトの裁断・縫製
型紙切り抜きの時点で心が折れそうでしたが、諦めずにフェルトからパーツを切り出します。
あとは、ひたすら縫います!
縫い目を閉じきる前に、綿を詰めます。
驚くほど大量の綿がピカチュウの中に吸い込まれていきます。
縫い目を閉じて縫製作業終了です。
最後に、顔や背中の模様を付けたら完成です。
完成品のぬいぐるみ
こちらが完成したぬいぐるみです。
角度を少し変えると、ピカチュウかどうか怪しくなります。
後ろ姿
下から
ピカチュウに見えるかどうかはさておき、3Dモデルの展開図からぬいぐるみが作れることが確認できました。
衣類への応用も可能だと思います。
まとめ
ピカチュウはかわいい。
3Dプリンターで仮靴作り②
今回は、仮靴を3Dプリンターでプリントアウトします。
足が入る部分はTPU(熱可塑性ポリウレタン)という素材で作ります。
透明なフィラメントを使用したのですが、できあがったものは白く濁ってしまいました。
TPUは柔らかい素材です。
ゴムのようにすごく伸びるわけではありませんが、力を加えると変形します。
トイレのゴムサンダルのよう感じです。
次に、ヒールパーツをプリントアウトします。
こちらは、木型の素材と同じく、硬いPLAで作ります。
最後に、足を入れるパーツにヒールを付けて完成です。
以前に作ったゴミみたいな簡易仮靴より、だいぶ靴らしいものができました!
3Dプリンターで仮靴作り①
オーダーメイドで靴を作る際は、木型の出来栄えを確認するために、仮靴を作り、試し履きを行います。
仮靴は試し履きのためだけの使い捨てなのですが、作る手間はほとんど本番の靴と変わりません。
そこで、仮靴作りの手間を減らすために、3Dプリンターで仮靴を作ってみたいと思います。
まずは、木型のデータを基に、仮靴のデータを作成します。
今回使用する木型では、過去に自分用のパンプスを作りました。
本番の靴がすでに完成していますので、3Dプリンターで仮靴が作れれば、3Dプリンター製の仮靴と、革で作った本番の靴の履き心地を比較することができます。
木型データを履き口のラインで分割し、余計な部分を削除します。
外側に向かって数mm厚みを付けたら、足が入る部分の完成です。
次に、ヒールを作ります。
木型のデータから靴底の部分のみを取り出し、厚みをつけてヒールの形状に整えます。
こちらが、足が入る部分とヒールを組み立てた完成予想図です。
ヒールパーツは、土踏まずを支えるシャンクの役割も兼ねるため、少し長めにしました。
次回は、それぞれのパーツを3Dプリンターでプリントアウトしていきます。
分割タイプの木型作り③
今回は、分割タイプの木型をプリントアウトしていきます。
こちらは、プリント中のつま先パーツです。
無事にプリントが終了しました。
かかとからつま先まで一体型の木型は、3Dプリンターのテーブルと造形物(木型)の接地面積に対して高さがあり、不安定だったため、途中で造形物が倒れてプリントに失敗することが度々ありました。
分割したことで、接地面積が広く、造形物が低くなり、安定してプリントできるようになりました。
完成した前後のパーツです。
さっそく組み立てていきます。
ボルトを締め込むと、前後のパーツをしっかり固定できました。
パーツ同士の接合部分の段差が少し気になりますが、分割タイプの木型ができました。
段差の影響や木型の強度は、今後、実際に使ってみて確認します。
ひとまず、これまで作製してきたダサい輪っかのついた木型よりは、かなりマシな見た目になりました。
3dprinter-shoemaking.hatenablog.com
今回は以上です。