3Dプリンターと靴作り

3Dプリンティング技術と靴作りを全力で融合させていくブログ

3Dプリンターで仮靴作り①

オーダーメイドで靴を作る際は、木型の出来栄えを確認するために、仮靴を作り、試し履きを行います。

仮靴は試し履きのためだけの使い捨てなのですが、作る手間はほとんど本番の靴と変わりません。

そこで、仮靴作りの手間を減らすために、3Dプリンターで仮靴を作ってみたいと思います。

 

まずは、木型のデータを基に、仮靴のデータを作成します。

今回使用する木型では、過去に自分用のパンプスを作りました。

本番の靴がすでに完成していますので、3Dプリンターで仮靴が作れれば、3Dプリンター製の仮靴と、革で作った本番の靴の履き心地を比較することができます。

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木型データを履き口のラインで分割し、余計な部分を削除します。

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外側に向かって数mm厚みを付けたら、足が入る部分の完成です。

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次に、ヒールを作ります。

木型のデータから靴底の部分のみを取り出し、厚みをつけてヒールの形状に整えます。

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こちらが、足が入る部分とヒールを組み立てた完成予想図です。

ヒールパーツは、土踏まずを支えるシャンクの役割も兼ねるため、少し長めにしました。

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次回は、それぞれのパーツを3Dプリンターでプリントアウトしていきます。